懐古主義。
今日、自習室でリラックス系の音楽を聴きながら勉強してたら、ホステス時代の思い出が急に蘇ってきて、すごく懐かしくってまた、また働きたいなぁっていう思いがふと浮かんだの。
頑張ってたなぁって。楽しかったなぁって。
わたしは、仕事運がどうも悪くて、あまり長く一つの会社で働いたことがないのね。
長くて2年くらい。バイトも含めてだけどホステスが、キャリアとしては一番長いんだよね。
そもそも一番最初は、失恋したりして激ヤセして、自分に女として自信が持てなかった時に、痩せたところだし自分の女子力がどこまで通用するのか試してみたいっていうホントバカみたいな動機から始めたんだけど。なんとなく水が合ってしまった感じ。半年やって、ブランクあけて、1年やって、少しあけて3年ちょっと。後半は授業料貯めるためにやってた。
キスされたりはあったけど、動機がそんな感じだから、商売的に肉体関係を持ってまで稼ぎたいとかなかくて、結果そんなに弾けたりしなかったけど。
お客さんから恋愛関係になったりもしなかったなぁ。
もちろん、そんな商売の仕方してたから、ブランド物沢山買ってもらったりとかもなかったし、個別にすごい援助してもらったとかもない。
お小遣いをもらったり、誕生日プレゼントもらったりもしたけど、適正価格。ほんと、肉体関係がなくても恨まれないし粘着もされない、孫価格的な程度。それでもわたしには大きなことだったけどね。
メインはやっぱり純粋に同伴とかノルマ頑張って、お店からの収入。
わたしの水準で言えば結構貰ってたと思う。
わたしのお客さんもいたけど、5組いるかいないか。それでも大切にしてくれて、メインで入ったお店で初月から付けられたノルマは、退店するまでこなせてた。
お姉さんからのおこぼれにもだいぶ助けられた。
結果、お金も溜まったし授業料は払えたけど、退店後随分税金に苦しめまれたんだけどね、これはまた後のお話笑
馬子にも衣装とはよく言ったもので。パーツは地味だけど配置には恵まれたわたしの顔は、化粧、ヘアメイク、ドレスで結構盛れる。だからお店でブサイクだと言われたことはないし、どちらかといえば美人と言ってもらえた。
美人に対していうブサイクって言葉は言われたことあるけど、新規のお客様にも常連さんにもお店側が美人枠としてわたしをつけてた。
へそ曲がりの人にも、「お前は好みじゃないけど、綺麗だ。だけど俺は嫌い」とか言われてた。
自慢のように聞こえると思うけど笑
まぁわたし、人見知りだけど、人見知りしないでちょっと面白い話したりするの得意な方だったから、それもあると思う。
唯一言われるとしたら歯並びだったなぁ。
これも親に対する恨みの一つなんだけど、この年まできたら自分でなんとかしなくちゃだよね。
まぁ、クセのない顔なんだと思う。整形してないのも、銀座では高評価だったみたい。
でも小さい頃から性的ないたずらされたりして、女であることがイヤで、大人になっても自分を受け入れられなかったわたしにとっては、ほんとにいい経験だったの。
あぁ、美人の対応していいんだと。卑屈にならなくていいんだと。
三白眼だったわたしが、まっすぐ前を向けるようになったのは、ホステス自体に良くしてくれたみんなのお陰。
だからね、ほんと涙が出るくらい懐かしい気持ちになってしまって。
でもね、わかってはいるの。
思い出に浸るということは、今が充実してないということ。また悪いことを忘れているということ。
専門学校の先生が言ってたんだけど、「試験勉強は理解してたら遅い。学術ではない。条件反射で解けなくてはいけない。そのためには訓練が必要。でも訓練はつまらない。でもそのつまらない時間こそが、合格へ近づいてる道」なんだって。
だから、今わたしはつまらないわけ。ホステスって分かりやすく答えが出るの。ちょっと頑張ればほんとすぐ成績につながった。
けど勉強って全然違う。積み重ねができないわたしは何年経っても足踏みしてる。
だから、自分の成功体験を追経験しようとしてる。
あとやっぱり、ホステス時代は辛かったのよね。もうその時のリアルなものは失われてしまってるけど。
食べたくもない高級な食事をすごく気を使いながら食べて飲んで、ほんと毎日吐いてたし、今にも吐きそうなせり上がってきてる状態で、談笑しながらお客さんとタクシーに乗ったり。自分のペースなんてまるで無視なお酒の飲み方をしたし。
苦手な人に気に入られて、会話も盛り上がらないのに2時間同伴したり。
いろんなクラブから女性を集めてアフターしてる一団に突っ込まれて、誰の女がいいかとか品評会されたこともあった。
あと好きでもない人とディープキスしなくちゃいけなかったり。おっぱい触られたりもあったよね。
家の前まで来られちゃって、家に入れろやらせらと迫られたこともあった。
わたしのお客さんはほんと孫的な感じで可愛がってくれたし、何よりちゃんとした人たちだったから、嫌な思いってしたことなかった。
アフターが長くて大変だったくらい笑
でもとあるお姉さんのお客さんがね。。。
身体使ってるお姉さんのお客さんが、だいたい上記みたいなことしてくるのよ。
ほんと、類は友を呼ぶじゃないけど、人の周りにはその人を映す人が集まってる。
下っ端のわたしには、お客さんを選ぶほどの余裕はなかったしね。
そんなこんなでストレスが強くて、アルバイト時代は、昼の本業中に吐き気で年に2回倒れたし、ホステス一本の時はほとんど出勤ギリギリまで眠ってた。
胃カメラデビューもこの時期。
身体も気持ちも酷使してたのよね。
頑張ってたよね、わたし。
楽しいだけではなかったのを忘れちゃいけない。
でもまぁ、今ならもう少し器用に稼げる気がするけどね笑
あとお姉さん的にちゃんと振る舞えると思う。
当時はちゃんと下の子使えなかったし、お客さんの言いなりな営業だった気がするし。
ワガママでも良いお客さんはそれでも良かったんだけどね。そうじゃない人の言うことも聴きすぎてた。
こう言うのもね、意外にちゃんと本業の仕事にも持ち込める経験だったりすると思う。
わたしはホステスを頑張ったし、自身も持てるようになったし、この経験は今の仕事や資格受験、合格後のキャリアに生かしていけばいい。
またホステスに戻る必要はないんだよ。